高卒認定試験のあらまし

高卒認定試験をご存じですか?略して「高認(こうにん)」あるいは「高卒認定」とも呼ばれるこの資格は、正式な名称を「高等学校卒業程度認定試験」といいます。文部科学省が実施しているこのシステムは、何らかの理由で高等学校を卒業していない人の「学習成果」を試験によって評価し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があることを認定するものです。つまり高卒認定試験とは、かつての「大検(大学入学資格検定)」が発展して成立したものなのです。

高卒認定試験は旧大検と同じく大学・短大・専門学校への進学が可能になります。それと同時に公務員試験や各種国家資格試験を受験するための学歴要件を満たす認定試験でもあるのです。大学入学資格検定の時代より、さらに「高校卒業と同等以上」の学力を有するという点を強調するために、「高卒認定試験」のネーミングに切り替えたとされています。もちろん、従来の大検から高卒認定試験に至るまではいくつかの変更点があるのです。

高卒認定試験が従来の大検と異なるのは次の点です。1・これまで必修だった「家庭」科目の廃止。2・「選択科目」の廃止。3・これまで選択だった「英語」の必修化。4・「全日制」高等学校在学者でも受験が可能に。5・高卒認定試験で合格した科目を高校卒業単位へ参入することが可能になった。といった具合です。こうした高卒認定試験への改革は、増え続ける高校中退者や不登校・高校休学生徒の再起をうながし、新たな情熱を育てる気運を支援しようという動機に基づいています。

高卒認定試験では「受験する年度末までに満16歳に達している者が受験資格対象者となります。旧大検では「いかなる理由でも全日制過程在籍者には大検受験資格を認めない」という条項があり、このため全日制の中退者や不登校生徒、休学生徒には一切道が閉ざされていたわけで、高卒認定試験の改革はこの不備を補う目的もあったわけなのです。ですから改めて高卒認定試験の受験資格者について述べますと「受験する年度末までに満16歳に達している、大学入学資格を有さない者」ということになります。

高卒認定試験の実施は毎年8月はじめと11月の中頃。それぞれ2日間の日程で高卒認定試験が実施されます。なお、高卒認定試験の出願期間はといいますと、5月と9月の二回、それぞれ13日間の受付期間が設けられています。高卒認定試験の出題科目は「国語」「地理歴史」「公民」「数学」「理科」「英語」となっています。